2019年1月21日加  中国がカナダに対し、第5世代モバイルネットワーク(5G)の建設で華為技術(華為、ファーウェイ)を排除した場合、報復すると警告したことに対し、カナダのグッデイル公安・非常時対応準備相は18日、中国の脅しの影響は受けないと述べた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が19日伝えた。(写真は米公共放送ボイス・オブ・アメリカのキャプチャー)


 カナダは、米国やオーストラリアなど機密情報ネットワーク「ファイブアイズ」加盟国の中で唯一、ファーウェイ製品の排除を決めておらず、現在も検討を続けている。カナダ駐在の盧沙野・中国大使は18日、「もしもファーウェイ製品を禁止すれば、カナダは報いを受ける」と述べ、報復を示唆した。

 グッデイル公安・非常時対応準備相は「カナダ政府は、5G建設で中国企業の参加を認めるかについて、国の安全と技術的な問題を詳細に検討している。カナダは自国の利益に基づいて最終決定する」と説明。「中国の脅しを受けて譲歩することはない」と語った。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、カナダ当局が米国の要請で華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長を逮捕した後、カナダと中国の関係が悪化。中国がカナダ人2人を拘束したほか、覚せい剤密輸に問われたカナダ人に死刑判決を言い渡した。いずれもカナダに対する圧力とみられている。

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