2019年1月17日華米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は16日、消息筋の話として、米企業から秘密を窃取した疑いで、米検察が中国の通信設備・端末メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する捜査を進めていると報じた。近く起訴する可能性がある。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 同筋によると、米携帯3位のT-モバイルが開発したスマートフォンの品質管理ロボット「タッピー」に関連する技術が窃取されたとみられる。T-モバイルはファーウェイに対し、民事訴訟も起こしている。

 ファーウェイの広報担当者はコメントを拒否した。ただ、同社はT-モバイルに関し、従業員2人に不適切な行為があったことを認めた。

 米当局は2018年11月、企業秘密窃取の疑いで中国半導体メーカーの福建晋華集成電路有限公司を起訴した。米司法長官はその際、中国による米企業の技術情報窃取を標的とした取り締まりを進めていることを宣言している。

 福建晋華は、中国当局が57億ドルを支援。中国に世界的な半導体産業を確立するための重要部分。ただ、米当局の起訴と制裁が致命的な打撃を与えたという。