2018年12月27日馬 故・毛沢東主席の生誕125周年の26日、北京市海淀区の北京大で、マルクス主義を信奉する同大学生の邱占萱さんが警察官とみられる男に連行された。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 邱さんは「北大マルクス主義学会」の会長。ロイター通信は目撃者の話として、邱さんは北京大東門で男に捕まり、黒い車に押し込まれて連れ去れれたと報じた。邱さんは自ら組織した毛主席の生誕を記念する活動に向かう途中だった。前日、大学当局者から活動中止を勧告されていたという。

 北京大など中国各地の大学は最近、公安部(警察)と協力し、マルクス主義と毛沢東思想を信奉する学生に対し厳しい姿勢で臨んでいる。

 今年夏、北京大など各地のマルクス主義者らの学生が、労働組合結成を図り鎮圧された広東省深セン市の企業従業員に対し支援活動を行った。以降、中国当局はこれら学生の動向に注目し、一部を拘束、軟禁した。

 内外の専門家らは、中国経済に下振れの圧力が高まり、大衆の生活に影響が及ぶ中、中国当局はマルクス主義者の学生が労働者と団結し政権に対抗することを恐れているとみている。
深セン大手企業で労組結成準備の従業員 会社と警察から暴行と抗議