2018年11月11日墜 重慶市万州区の長江をまたぐ「長江二橋」で10月28日、路線バスが水中に転落し、乗客と運転手15人死亡・行方不明となった事故を受け、交通運輸部はこのほど、運転席を隔離する設備を設けるなどを内容とする路線バス運行規則を発表した。ニュースサイトの北青網が伝えた。(写真は香港01のキャプチャー)

 同市警察の調べでは、停留所を乗り過ごした乗客の女性が、運転手に停車を求めて口論となり、殴り合いになったことが事故原因と判明している。

 交通運輸部は新規則で、運転席への隔離設備の設置や、運転手に対し安全保護動作の研修を強化すること、緊急時には路肩に停車して直ち警察に通報することを定めた。

 路線バスは28日午前10時ごろ、対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突後、欄干を突き破って水中に転落した。当局が船舶70隻を出動させて救助に当たったが13人が遺体でみつかり、2人が行方不明となっている。

 ニュースサイトの香港01によると、運転手が肩や首を女性乗客に殴られ、右手で反撃する映像が車載カメラに残されていた。映像には運転手が殴り返した際、ハンドル操作を誤ってバスが対抗車線にはみ出し、乗用車と衝突後に欄干を突き破る様子が写されている。

 女性は重慶市内のインテリアファブリック店の経営者だったことが分かっている。

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