2018年11月8日自中国共産党機関紙・人民日報傘下の「新聞戦線雑誌社」の元編集長、胡欣さん(66)が6日午後1時ごろ、北京市内の自宅アパートから飛び降り死亡した。知人によると胡さんは生前、うつ病だった。中国では官僚の自殺が相次ぎ、多くがうつ病が原因とされている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などが伝えた。(写真は博訊新聞のキャプチャー)

 胡さんは同社社宅の19階から飛び降りた。会社が救急車を呼んだが死亡が確認された。胡さんは最近、知人にやつれた顔で「最近よく眠れない」と述べたという。

 中国では18年に入り高官十数人が自殺しており、10月にも内モンゴル自治区公安庁の李志斌・副庁長、中国政府の出先機関であるマカオ連絡弁公室の鄭暁松主任が自殺した。中国紙・新京報によると、2009年~17年に中国で自殺した官僚は243人に上り、半数がうつ病だったという。

 RFAによると、高官の自殺は詳細が報じられないことが多く、中国当局が進める汚職取り締まり活動との関連を指摘する声もある。