2018年10月29日上米共和党の大物上院議員チャック・グラスリー司法委員会委員長は28日、貿易などにおけるトランプ政権の対中強硬策を支持し継続を求める意見をFOXニュースのウェブサイトに投稿した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)や米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が同日伝えた。

 グラスリー上院議員は、米中関係が米国にとり、21世紀で最重要かつ最も複雑な2国間関係だと指摘。中国の独裁政権は、世界各国への影響力拡大を常に狙っているとして、米国は決して油断してはならないと警告した。

 上院議員はまた「中国はうそ、窃盗、盗みなどの恐るべき手段で経済的なリーダーになった。米国は、一層強力な統一戦線で反撃を続ける必要がある」と指摘した。

 上院議員はさらに「自分はかつて、中国の世界貿易機関(WTO)加盟を支持する投票を行った。しかし、中国は長期にわたって約束を実行せず、WTOのルールを守らない。米国知的財産権窃盗に関する委員会の試算では、米企業が、ソフトウェアやビジネス上の知財権侵害で被る損害額は年間約6000億ドルに達する」と述べた。

 グラスリー上院議員は25日にも、中国が宗教的少数派の人権を激しく侵害していると批判する論文を雑誌に発表。中国外交部の華春瑩報道官が26日「中国に対する無知と偏見は驚くばかりだ」などと述べ強く反発した。

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