2018年10月4日澎 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、ペンス米副大統領は4日午前、首都ワシントンのシンクタンク、ハドソン研究所で中国の内政と外交を全面的に批判する演説を行った。中国外交部は5日、副大統領の批判は根拠ないとして反発する華春瑩報道官のコメントを発表した。

 ペンス副大統領は演説で、中国政府が政治、経済、軍事、プロパガンダなどあらゆる方法で米国内での政治的影響力を拡大し、利益を得ようとしていると指摘し、米国の選挙に干渉しようとしているとして米国市民に警戒を呼びかけた。

 副大統領は、中国による各国・地域への干渉も問題視。台湾についても「1つの中国の政策を尊重するが、民主主義の台湾を全力で支援する」と述べた。

 副大統領によれば、米国の歴代政権が中国を支援してきた。中国の国内総生産(GDP)が世界貿易機関(WTO)加盟後の17年間に10倍に増えたのは、米国の資金、技術が決定的な役割を果たした。いずれも中国が、普遍的な価値観、私有財産、宗教の自由などを尊重するなど政治、経済の各領域で自由を拡大することを期待したため。しかし、副大統領は「希望は打ち砕かれた」とと結論づけた。

 副大統領はまた、中国の産業振興政策「中国製造2025」に言及。世界の技術の90%を支配する計画を定め、あらゆる手段で米国の技術を窃取していると述べた。さらに、中国が軍事費を大幅に増やしているのは、米国を西太平洋から追放するためだと語った。

 中国外交部の華春瑩報道官のコメントは、中国による米国内政と選挙への干渉は根拠のないでたらめだと強く反発。中国の発展は中国人の努力によるものだと反論した。

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