2018年9月17日山台風22号(マンクット)による被災状況について、国務院(中央政府)応急管理部は17日、午後6時の時点で、広東省、広西チワン族自治区、海南省の155万人が被災、4人が死亡、1人が行方不明になっていると発表した。倒壊・損壊した家屋は700戸に上るという。(写真は東網のキャプチャー)

 同部によると、台風22号は勢力を弱めているが大雨と強風はしばらく続く見通し。通過地区では都市部での冠水、洪水、土砂災害が起きる恐れがある。特に雲南、貴州の両省などこれまで既に大雨が降った地域のうち、山岳部ではさらに災害が起きる可能性が高いとして注意を呼びかけた。

 香港メディアの東網によると、広東省の各地方政府の17日正午までのまとめによると、広州、深セン、スワトー、仏山など14市・66県が被災し、家屋121戸が倒壊・損壊した。

 香港でも16日、台風22号により、建物の損壊や浸水、街路樹が倒れるなどの被害が発生。主要幹線道路多数が17日も全面復旧せず、路線バスも多くが運休。地下鉄を含む鉄道はほぼ復旧したため、通勤客らが殺到した。ただ「東鉄線」は一部区間で運休が続き、大囲駅などが激しく混雑した。