中国国営新華社通信によると、中国共産党対外連絡部の報道官は4日、朝鮮労働党中央委員会などの招きに応じ、北朝鮮の建国70周年の祝賀活動に活動に中国共産党政治局常務委員で全国人民代表大会(全人代=国会)委員長(議長)の栗戦書氏が率いる代表団を派遣すると発表した。当初予測されていた習近平国家主席の訪問は取りやめとなった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が4日伝えた。

 米AP通信によると、習主席の訪朝中止により中国は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長に対し、非核化などの推進を求めたとの見方が出ている。中国指導部は、北朝鮮との関係を改善したものの、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議を順守する考えを表明している。

 米トランプ大統領は、中国が米国との貿易戦争を理由に、北朝鮮に圧力をかけて非核化を遅らせていると批判した。

 中国の最高指導者の訪朝は、2005年の胡錦濤国家主席以来、途絶えたまま。栗戦書氏は中国共産党内の序列ではナンバー3とされている。

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