6日付遼寧日報(電子版)によると、遼寧省畜産獣医局は6日、同省瀋陽市瀋北新区で3日、家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」の感染が中国で初めて確認されたとして、感染拡大を徹底的に防ぐよう指示する緊急通知を出した。省内各機関に全面的な検査と観測を実施した上、豚の移動に対する監視を強化するよう求めている。

 7日付経済日報(同)によると、農業農村部が応急対応措置を発動して同市からの豚の輸送を禁止した。これまでのところ、感染拡大防止に成功している。「アフリカ豚コレラ」は人畜共通感染症ではなく、人に感染する恐れはない。

 遼寧省畜産獣医局によると、遼寧省は生きた豚の生産が盛んで、飼育頭数は4000万頭に上り、北京、天津などへの主要供給地。感染拡大に失敗すると、同省の養豚業の発展が深刻な影響を受け、輸出も減少する恐れがある。