2018年7月1日嘉 香港メディアの東網によると、浙江省嘉興市南湖区内の末端行政機関、七星街道弁事処の庁舎で6月30日、都市再開発に伴う立ち退きのやり方に不満を持つ住民と警備の警官隊が衝突した。(写真は東網のキャプチャー)

 7月1日は中国共産党の創立記念日で、嘉興市南湖区は同党が最初の会議を開いた場所の一つ。その前日に、住民と警官隊の大規模な衝突が起きたことで、当局は面目を失ったかっこうだ。 

 ネットに投稿された動画によると、庁舎前で盾を構える警官隊が、住民から石やれんがを投げつけられて後退。庁舎は一時、住民に占拠された。衝突の際、住民側にけが人が出たとの情報もある。乱入した住民は庁舎事務室の豪華な内装や、ゴルフバッグや工芸品などをスマートフォンで撮影し、役人のぜいたくを告発するためネットに投稿した。

 当局は1日、国家機関の攻撃や公務執行妨害の疑いで、男3人の写真を街頭に貼り出し、出頭を呼び掛けた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、地元住民は立ち退きを巡り、6日間連続で当局に陳情を行ったが責任者に会えず、かえって警察の弾圧を受けたという。

 嘉興市では2016年から、胡錦濤前国家主席の子息の胡海峰氏が市長を務めている。東網によると、胡市長の就任後1カ月もたたない4月、市内の海塩県でごみ焼却施設の建設を巡り、住民と警官隊の衝突が発生した。その際、けが人多数が出たとの情報がある。